TOEIC900達成の勉強法 [How to improve TOEIC]
ここでは、英語学習10年を記念して、自分がTOEIC900点達成までにやった事、今でも続けている学習法、役に立った参考書や問題集を紹介します。自分の場合は、他のブログのように「数ヶ月でTOEIC900点」といった事はできなかったので、わりと正攻法です(多分...)。全くの初心者から始めたといはいえ、なんだかんだで900点達成まで、およそ10年かかってしまいました。まあ、10年も長々とやってればTOEICの得点も伸びてくるんですけどね。そうはいっても、スコアメイクには、ある種の「慣れ」や「テクニック」も必要なので、どうしても短期にスコアを伸ばしたい方は、別途左記の、「TOEICの秘訣」で述べてますので、そちらをご覧ください。ここでは、総合的な英語力アップにやったことを書いてみました。
【英文法の勉強法】
自分は学生時代に英語が大嫌いだったので、英文法は苦手でした(というか文法力ゼロ)。しかし、英会話が上達するにつれ、文法の重要さに気づき、ある程度しゃべれるようになってから猛勉強しました。日本の文法中心の学校英語教育を馬鹿にする方がいますが、自分は非常に重要だと思います。自分は、これをおろそかにしていたために非常に苦労しました。逆に学生時代に受験英語や学校英語をしっかり勉強した人の英語(英会話やTOEIC)がみるみる上達するのを目の当たりにしました。英文法は、絶対に必要ですし、スポーツで言えば基礎体力です。これなしに一定レベルより上にはいけませんので頑張りましょう。...という自分も現在英文法を復習中です。
基本的に基礎的な英文法書を繰り返し読んで理解し、重要例文の音読と暗記、付属問題集を繰り返しといて覚えました。後は本や新聞を読んできる時に、文の構造が理解できないときには、なんで動詞がないのか?なんで倒置が起きているのかなど疑問を持ち、文の構造を理解するように努めています。英文法を論理的に理解するなら、下記の日本語の英文法書がお薦めです。英語の語感を鍛えたいのならば、下記の英語で説明された英文法書がお薦めです。
自分の基本姿勢は「信じられる本を3度繰り返し読む・解く」です。他人に薦められて、もしくはブログや本で紹介されて買った本は、いまや英語学習の本屋さんを開けるほどにありますが(反省)、その中で自分が「これはイケル」「自分に合っている」と思った本を繰り返しやることです。
★Forest 5th edition (桐原書店):4回熟読しました
★Forest 音でトレーニング(桐原書店):音読とシャドーイングで暗記中
★Forest 解いてトレーニング(桐原書店):一度全部解きました
★英文法TRY AGAIN!(語学春秋社):3回読みました
★英文法TRY AGAIN! 問題集(語学春秋社):3回解きました
★English Grammar in USE intermediate (Cambridge) :2度読んで解きました
★Understanding and using English Grammar (Longman):2度読んで解きました
【語彙力の強化】
語彙力も英文法と同様に英語の基礎体力の部分です。以前ある方が雑誌の取材に答えていましたが「自分のリスニング力は、豊富な語彙力に支えられている。英語の会話が完璧に聞き取れなくても単語がわかるので、大意は十分にとれる」といっていました。リスニングで発音が聞き取れても、語彙力がければ駄目ですし、多読も一定以上の語彙力がなければ苦痛以外のなにものでもありません。なんども述べますが、基礎体力無しでは、早く長く走ることはできません。語彙と英文法をある程度習得することが英語力アップの鍵です。
語彙力については、最初は基礎的な単語の本を単語帳を使って機械的に覚えました(まったくの初心者だったので) Duo3.0を使い始めてから、ひたすら例文を音読、シャドーイングして例文ごと暗記に努めました。やはり例文が掲載され、かつ例文がCDに収録されているものが役に立ちました。音読とシャドーイングにつかえるからです。単語は、基礎的な単語本を1冊、中級者用の単語本を一冊で、日常英会話やTOEIC900点までは、これで十分です。ここであげたものでは、データベース3000が基礎単語本、Duo3.0が中級者向けの単語本ですね。ただし、ペーパーバックや英字新聞、タイムなどの雑誌をスラスラ読もうと思ったら、英検1級程度の語彙が必要だと思います。
★データーベース3000基本英単語・熟語(桐原書店):全部覚えました(基礎から始めました)
★Duo3.0(アイシーピー)&CD:音読とシャドーイングでセンテンスごと暗記しました
★英検PASS単熟語準1級:一通り覚えました
★英検PASS単熟語1級:現在暗記中50%は暗記しました
【TOEICのテキスト】
う~む、あまり覚えてませんが3回以上繰り返しやった問題集は下記くらいかな
★1日1分レッスン!TOEIC test(祥伝社黄金文庫)3回やりました
★新TOEICテストスーパー模試600問(アルク)3回やりました
★新TOEIC TEST パーフェクト模試(日本経済新聞出版)3回やりました
【リスニングの勉強】
師匠から、「できるだけ英語に触れる時間を増やしなさい!」といわれて、英会話のレッスン以外に英語で映画と英語でニュースをはじめました。最初は、全然聞きとれず、かなりショックを受けましたが、今ではだいぶ聞き取れるようになりました。スクールでの英会話は最大限利用して、英語習得の目安とされる3000時間を越えるべく、かなり通いましたね。当然、それなりの投資もしましたけど...。あとは知人との英会話サークルや勉強会、ネイティブとの飲み会、旅行など英語をしゃべる機会を最大限に生かして会話時間を確保しています。意外とTOEICのリスニングが飛躍的に伸びたのは、発音矯正のDVDと本を見ながら100時間程度かけて発音を矯正したからです。リスニング力向上には発音の上達は必須だと思います。まあ、そういう自分も発音はまだまだでリスニングも全然だめなんですけど...。(ケーブルテレビのCNN、合間のCMも全て英語にしてくれないかな~、とぼやく)
★映画鑑賞:DVD100本以上英語のみで鑑賞
★CNN:ニュースを一日最低1時間を日課としています
★ラジオ:一人で車に乗るときは必ずAFN(American Forces Network)を聞いています
★英会話:英会話レッスン、英会話サークル、勉強会など10年間で5000時間程度こなしてます
★UDA式30音トレーニングDVD&UDA式30音練習長:これを繰り返しやりました
★Aeon Pronunciation Clinic DVD&Text: これもかなりやりました(市販されてません)
【リーディング】
未だに多読不足です。英字新聞は週5日は一面と社説に目を通していますが(2ヶ月ほど音読で読み続けました)、どうしても経済、政治、社会問題系の記事に偏ってしまうので、もっとバリエーションを増やさないといけません。みてわかるとおり、リーディング力とリーディングスピードは自分の弱点です。なのでTOEICのリーディングでは平均5分程度しか時間があまりません。
★多読:英字新聞とペーパーバックを少々、ちょっと勉強不足ですね
【英語学習に勇気をくれた本とDVD】
英語を何回も挫折しそうになったときに読んだ本です。この著者達に比べれば、自分はまだまだだな~と、思える本です。杉村太郎氏著の本は、かなり勉強法を取り入れました。大平光代氏著の本は、日本語と英語訳の両方を読みました。あまり英語とは関係ないのですが、涙なしでは読めない一冊、彼女の努力にただ感動です。唯一のDVDのSPELLBOUND(邦題:チャレンジキッズ)は、スペリングコンテストにかける子供達のドキュメンタリーです。子供達の勤勉さに心を打たれます。あれだけ真剣に勉強した時期が自分にあっただろうか...と。あと、直接的には、英語学習とは関係ありませんが、尊敬する英語講師のお言葉で「英語や英語圏の文化を理解するには、ギリシャ神話と聖書くらい読んどきなさい」といわれて、推薦された図書も上げておきました。(日本語の本です)
★TOEICテスト900点、TOEFLテスト250点への王道(ダイヤモンド社:杉村太郎)
★英語資格三冠王へ(明日香出版社:妻鳥千鶴子)
★朝2時起きでなんでもできる(サンマーク出版:枝廣淳子)
★英語の達人(DHC:杉田敏)
★だからあなたも生き抜いて/ So Can You(講談社文庫:大平光代)
★SPELLBOUND/邦題:チャレンジ・キッズ(ドキュメンタリ映画)
★旧約聖書を知っていますか(新潮文庫:阿刀田高)
★ギリシア神話を知っていますか(新潮文庫:阿刀田高)
【影響を受けた英語の達人のブログ】
英語学習に勇気とヒントをくれたブログです。かなり参考にさせていただきました。中には現在ブログを継続していないかたや、ブログを縮小された方もいると思います。英語を教える立場の方々の素晴らしいブログもたくさんありますが、ここでは学ぶ側から書いたブログを紹介しておきます。
★Show's Page:英語学習に関する本を出版しています、感動的なブログでした今は見れません
★MBA式英語速習法・MBAホルダーが語るノンネイティブへの道:音読は、これを見てはじめました
★高校中退ゼロからの英語:なんとか彼に追いつこうと勉強しました
【TOEIC学習のスクール】
TOEIC専門の学校でありながら、かつ英語力そののものも伸ばそうという姿勢を感じるスクールです。ここで教えていた花田先生の授業は別格でした。現在は独立して「花田塾」(新宿)を開いて同じくTOEICを教えているようです。ここの神崎先生がやっているブログ「TOEIC Blitz Blog」もTOEIC学習者の間では有名です。自分もちょくちょく見に行きます。最近、ETS側のチェックが厳しくてあまり更新してませんが。二人とも自身のブログとTOEIC対策本を書いています、自分も結構持っています。二人のコースを短期で取ったことがあります。
★エッセンスイングリッシュスクール(池袋)
【テレビとラジオ】
お金をかけずに英語に触れるという意味では、テレビとラジオは非常に有効です。TBRはTOEIC公開テスト受験後に迷った問題や難しい問題などを解説してくれるありがたいソースです。最近は、いろいろ外部から言われて困っているらしいですが。
★AFN:am 810で聞ける英語ラジオ番組です。朝と夜以外は音楽を流していることが多いです
★NHK:夜の19時と21時のニュースはバイリンガル放送をしていて役に立ちます
★TBR :TOEIC Blitz Blog Radio エッセンス神崎先生主催のラジオ、TOEIC速報など
【TOEICスコアのレンジと100点ごとの壁】
自分のTOEICスコア(左記のTOEICスコアの軌跡を参照)を見ればわかるとおり、500点、600点、700点、800点、900点と常に100点ごとに壁がありました。これは、自分自身も英語学習や英会話をしていて感じていました。同じように勉強は継続しているのにスコアが伸びない、いわゆる伸び悩みというやつですね。しかし、ひとたびこの100点の壁を乗り越えると(まぐれ除く)、つまり続けて700点台を越えると、700点を下回ることはありませんでした(体調不良除く、下痢でリスニング集中力ゼロだったこと有り)。これは800点の壁を乗り越えた時も、900点の壁を乗り越えた時も同じです。まあ、当然同じように努力を継続しているというのが条件ですが、一旦壁を越えてしまえば、ある程度実力がついたということの裏づけでもあり、そこからは多少ミスったなと思っても、なかなかスコアが落ちません(自分の経験上は)。TOEICのスコアでは、いわゆる「突き抜ける」瞬間を100点の壁を乗り越えることで感じられるということです。これが、ある意味TOEICを受験する醍醐味でもあるわけですが、逆に言えば、学習者にとってこの壁を越えのは容易ではなく、ジレンマに陥るときでもあります。スポーツも同じことが言われていますが、大きくジャンプするためには、一旦かがんで力をためる時期が必要だということです。ですから、一定期間猛勉強しても結果が出ないからといって、めげずに頑張りましょう。努力は絶対に嘘をつきません。継続こそ力なり!です。
※↑などと、偉そうに述べていますが、自分も懸命にもがいている真っ最中です。奮闘中の皆様、時には傷をなめあい(笑)、励ましあいながら、一緒に頑張りましょう。学問に王道はありませんし、終わりのない道かもしれません、でも努力を継続すれば必ず自分のゴールは近づいてくるはずです。大事なことは、途中で止まったり休憩してもかまいません、やめないこと、あきらめないことです。一緒に頑張りましょう。
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